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前立腺がんと脳膜炎のワクチン、中研院が技術移転


ニュース 医薬 作成日:2013年8月12日_記事番号:T00045268

前立腺がんと脳膜炎のワクチン、中研院が技術移転

 中央研究院(中研院)遺伝子研究センターは9日、糖鎖関連の研究成果を発表したのに合わせ、同センターがバイオベンチャー基金の鑽石生技投資基金(ダイヤモンド・バイオ・ベンチャー、DBV)と設立した「醣基生医」に対し、前立腺がんワクチンとW135型脳膜炎ワクチンの技術移転を完了したことを明らかにした。10日付経済日報が伝えた。


呉宗益・遺伝子センター副研究員は、技術移転したワクチンが実際に販売されるまでには10年ほどかかると説明した(9日=中央社)

 業界では、醣基生医が3年以内に台湾で最大級のバイオ医薬企業となるとみており、生産する医薬品には1,000億台湾元(約3,200億円)以上の潜在的価値があると見込んでいる。

 遺伝子研究センターは、翁啓恵・中研院長の肝いりで設立され、これまでに糖鎖関連の19件の特許を開発した。中研院は技術移転による現物出資で、醣基生医の株式50%を取得した。残る株式を保有する鑽石生技には、中天生物科技(マイクロバイオ)、潤泰集団(ルエンテックスグループ)、富邦金融控股、台新金融控股が間接的に出資している。

 醣基生医は年内にも南港軟体工業園区(南港ソフトウエアパーク)に設置するインキュベーション・センターに入居し、中研院が派遣する優秀な新薬開発人材が、早ければ3年以内に2~3種類の医薬品の人体臨床試験を進める構えだ。