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サムスン特許紛争で対米禁輸、台湾供給網への影響限定的【図】


ニュース 電子 作成日:2013年8月12日_記事番号:T00045271

サムスン特許紛争で対米禁輸、台湾供給網への影響限定的【図】

 米国際貿易委員会(ITC)は9日、サムスン電子の一部モバイル端末がアップルが持つマルチタッチ機能とヘッドフォン差し込み口検出の2件の特許を侵害しているとして、米国への輸入差し止めを命じる決定を下した。ITCは具体的な製品は明示しなかったが、裁判官の指摘によると、スマートフォンの「ギャラクシーS2」やタブレット型パソコンの「ギャラクシータブ10.1」など旧型製品が差し止め対象のようだ。11日付経済日報などが報じた。

 これによりサムスンに部品を供給する台湾の▽大立光電(ラーガン・プレシジョン)▽凌耀科技(カペラ・マイクロシステムズ)▽介面光電(Jタッチ)▽洋華光電(ヤング・ファスト・オプトエレクトロニクス)▽インテグレーテッド・メモリー・ロジック(IML)▽瑞儀光電(ラディアント・オプトエレクトロニクス)▽擎亜国際科技(コアジア・マイクロエレクトロニクス)──などは、サムスン敗訴が最終決定した場合、今後の供給に一定の影響が出るとみられる。ただ、証券会社は、対象製品は旧型であり、影響は限定的との見方だ。

 ITCの決定はオバマ大統領が60日以内に拒否権を発動しない限り発効するが、サムスンは早ければ10月にも上訴する構えだ。なお、同社は「対象は売上構成比では1%以下にすぎない旧型製品であり、当社に重大な影響が生じることはない」とコメントした。