ニュース 電子 作成日:2013年8月12日_記事番号:T00045276
鴻海精密工業が9日発表した7月の連結売上高は3,002億台湾元(約9,600億円)で前月比1.4%減、前年同月比1.65%減となり、5カ月続いた上昇が止まったものの3,000億元台を維持した。証券会社は、同社は9月末発売予定のアップルの新型スマートフォン、「iPhone5S(通称)」の組み立てを行うものの、7月時点ではまだ売上高に貢献せず、効果が現れるのは8月になると指摘した。10日付経済日報が報じた。
7月の出荷動向について同社主管は、情報通信機器は比較的良かったものの、パソコン関連は落ち込み、消費性電子製品は横ばいだったと説明した。
鴻海は中国の動画サイト「楽視網(LeTV)」向けに大型テレビを生産しているが、中国メディアの報道によると販売が好調で出荷間隔が2週間から3週間に延びており、楽視網が生産能力増強を申し入れている。これについて同主管は、「生産面で顧客の需要に応えられるよう努力している」と述べた。
なお中国・北京電視台の経済番組「天下財経」によると、富士康国際(FIH)傘下の群康科技の深圳工場が5月から6月上旬にかけて労働者の配置転換を行おうとしたところ、約3,400人の労働者が離職手当を目的に解雇を願い出たという。これについてFIH広報担当者は、736人の配置転換が完了し、さらに配置待ちの労働者が3,456人いると説明した。富士康では2010年から12年にかけて最低賃金の引き上げを行ったが、同時に残業時間も圧縮したため労働者の総収入額はそれほど増えなかった。こうした労働者管理の在り方が、従業員の会社への忠誠心を薄めさせる悪影響を生んでいるようだ。
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