ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台湾セメント、CO2の回収・貯蔵の試験開始


ニュース その他製造 作成日:2013年8月13日_記事番号:T00045292

台湾セメント、CO2の回収・貯蔵の試験開始

 台湾水泥(台湾セメント、台泥)はこのほど、花蓮県内で二酸化炭素(CO2)の回収・貯蔵(CCS)の事業化に向けたテストを開始した。2017年の商業運転を目指す。13日付経済日報が伝えた。

 CCSとは気体として大気中に放出されたか、放出される直前のCO2を人為的に集め、地中・水中などに封じ込めることを指す。

 今回のテストは、1時間当たり約1トンのCO2を回収するもので、17年までには回収効率を同15トンまで引き上げ、年間50億台湾元(約160億円)の収入を見込む。工業技術研究院(工研院、ITRI)によると、台湾セメントによる現在の回収コストは1トン当たり約30米ドルで、中国とも差がなく、競争力があるという。

 これに関連し、行政院環境保護署の沈世宏署長はこのほど、中台による海峡両岸経済協力枠組み協定(ECFA)の下で「炭素産業協力小委員会」を設置し、中台がCCS技術で協力していく計画を明らかにした。中国も吉林省の油田で既にCCSを開始している。