５～６月に香港で大ブームを巻き起こした巨大なアヒルのおもちゃ「ラバーダック」が今年の秋以降、高雄市、桃園県、基隆市で展示されることが決まり、今後台湾でも大きな話題を集めると予想されている。そういった中、この巨大アヒル人気を当て込んで周辺ホテルなどがさまざまな集客イベントやサービスを企画しているようだ。

高雄市で展示されるラバーダックのイメージ写真。今後ラバーダックが同市のマスコット的存在となりそうだ（高雄市リリースより）

　ラバーダックはまず、高雄港の光栄埠頭（ふとう）に登場。高雄市政府は９月19日から10月20日の展示期間中に延べ300万人が同地を訪れると見込んでおり、周辺ホテルではこの期間、割引キャンペーンなどを実施して宿泊客の取り込みを図る。

　高雄華園飯店（ホテル・ホリデイガーデン）では期間中、ファミリー向けに１泊２食付きプランを、通常の76%引きとなる４人部屋4,800台湾元で提供する。

　また麗尊大酒店（リースホテル）では展示期間中、ボートによるラバーダック見物ツアーと宿泊のセットプランを提供。価格は２人部屋で5,500元、４人部屋で6,600元で、１組にアヒルのおもちゃ４個がプレゼントされる。なお宿泊のみでも期間中はアヒル２個が贈呈される。

　福華大飯店（ハワード・ホテルズ・リゾーツ・スイーツ）も同様のプランを２人部屋4,599元で提供。アヒル２個をプレゼントする。なお光栄埠頭がよく見える場所に位置する漢来大飯店（グランド・ハイライ・ホテル高雄）では、ラバーダックの展示が決まって以来、問い合わせの電話が30％増え、中秋節（旧暦８月15日、今年は９月19日）連休の予約は既に埋まったそうだ。

　このほかラバーダック展示が予定されていない地域のホテルでも、人気にあやかろうとする動きが出ており、宜蘭の「長栄鳳凰酒店（エバーグリーン・リゾートホテル）」や「蘭城晶英酒店（SILKS PLACE YILAN）」、花蓮の太魯閣晶英酒店（シルクスプレイス・タロコ）では夏休みシーズン開始とともに、ホテル内のプールに大量のアヒルのおもちゃを浮かべるイベントを開催している。