ニュース 社会 作成日:2013年8月15日_記事番号:T00045331
1986年に廃止された台湾鉄路(台鉄)の食堂車が27年ぶりに復活する。来週21日から「観光列車」に組み入れられて運行を開始する予定で、復活第1便(彰化〜花蓮)は早くも8割が予約で埋まっているという。
食堂車には、台鉄が開催した「排骨(豚のスペアリブ揚げ)」コンテストの優勝料理人、謝秉宏氏が乗り込み、調理を担当する(中央社)
14日にメディアに公開された2両の食堂車は、台鉄が800万台湾元を投じて製造した。車内は4人掛け、2人掛け、1人掛けの各種座席が用意されている。
また列車の外観には美少女キャラクター「台湾鉄道少女」が描かれている。これに対しては「自分の車やバイクに好きなアニメキャラクターをプリントした、いわゆる『痛車』のようだ」と指摘する声もあるが、おおむね好意的に受け止められているようだ。なおこの食堂車は日本のメディアに「鉄道版痛車」として取り上げられたそうだ。
なお食堂車では火を使った調理ができないため、ピザ、捲餅(肉や野菜を小麦粉の皮で巻いた軽食)、ライスバーガー、肉まんなど電子レンジや蒸し器を使ったメニューを中心に提供する。価格は単品で30〜100元、セットメニューで250元だ。
ただ台鉄は当初、食堂車の復活に当たり、小籠包の名店として知られる「鼎泰豊」の肉まんをメニューに加えると発表していたが、その後、同店から許可を得ていなかったことが発覚。台鉄は「現在交渉中」としているが現時点で実現するかどうかは不透明となっている。
なお食堂車復活第1便は、21日午前6時10分に彰化駅を出発し、台中駅、豊原駅を経て11時50分に花蓮駅に到着。その後乗客は花蓮での観光を楽しんだ後、午後4時50分に再び花蓮を出発し、彰化駅へ戻るというスケジュールだ。残る座席はあと60席余りだそうで、興味のある方はお早めに。
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