ニュース 社会 作成日:2013年8月16日_記事番号:T00045356
地獄の門が開き、さまざまな霊がこの世に出てくる旧暦7月の鬼月(今年は8月7日〜9月4日)は1年で最も不吉な時期とされ、台湾では自動車や住宅など大きな買い物を避けたり、海や川に入ることを避けるのが一般的だ。結婚式も例年鬼月に入ると急減し、高雄市の君鴻国際酒店(85スカイタワーホテル)、高雄国賓大飯店(アンバサダーホテル)、寒軒国際大飯店などの大型ホテルでは、今年の鬼月の結婚式は2〜5件にすぎない。
そんな中、漢来大飯店(グランド・ハイライ・ホテル高雄)で先日行われた披露宴は、タブー破りのすごさで注目を浴びた。あえて鬼月に挙行した上、新郎、新婦の姓が2人とも「陳」で、古来からの「同姓不婚」の禁忌も気にしなかった。さらに披露宴のテーブル数が114で、不吉な「4」の数字を避けることもせず、タブー破りを3つも重ねた珍しいケースだったのだ。
この勇気あるカップルの新郎は高雄長庚紀念医院の陳建志医師で、新婦は英語教師の陳秀婉さん。陳建志さんは「結婚式は年長者の考え方を尊重する必要があるが、幸い2人とも実家の考え方が開放的だった」と説明した。陳秀婉さんは「ハローキティ」の大ファンで、2人はキティをデザインした金色のワゴン車に乗って登場して会場を盛り上げ、来場者にタブー破りをすっかり忘れさせたのだった。「同姓不婚」については、来場者から「今は『同性』でも結婚できるのに誰が同姓なんか気にするのか」という声も上がった。
なお、寒軒国際大飯店を経営する寒軒餐旅事業集団の李鳳英・行銷公関企画総監は、新郎新婦が鬼月にあえて披露宴を行う理由について、費用の安さを挙げた。さらに結婚で重要なのは役場での登記日で、「登記で鬼月を避ければ問題ない」と話した。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722