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人気沸騰のレモン緑茶、甘さは角砂糖20個分


ニュース 社会 作成日:2013年8月23日_記事番号:T00045486

人気沸騰のレモン緑茶、甘さは角砂糖20個分

 台湾全土に160店舗を展開するドリンクスタンドチェーンの清玉(キングティー、本店・台中市)は、緑茶やレモン果汁、糖分、氷を「黄金比率」で配合したとうたうレモンティー「翡翠檸檬茶」が評判を呼び、今年進出を果たした北部の店舗では行列ができるほどの人気となっている。しかし、このほど蘋果日報が調査したところ、この商品の糖度は1杯につき18〜20個の角砂糖が入っているに等しいことが分かった。これは成人が1日に摂取する適量の約2倍に当たり、栄養士は「長期にわたり飲み続けると肥満や糖尿病、心臓や血管の疾病につながる恐れがある」と警告している。

 清玉の翡翠檸檬茶が大人気となったことから、他のドリンクスタンドチェーンも同様の商品を相次いで導入している。消費者から「翡翠檸檬茶は甘過ぎる」との声が聞かれ、蘋果日報が調査に乗り出した。

 同紙は清玉に、50嵐、喫茶小舗(ティーショップ)、橘子工坊(オレンジティー)を加えた4チェーンの商品を購入し、弘光科技大学食品科技系に依頼して糖度の検査を行った。

 その結果、糖度が最も高かったのは清玉の商品で14度(100グラム当たり14グラムの糖分が含まれる)。続いて50嵐と橘子工坊の13度、喫茶小舗の8度という順だった。ちなみにコーラの糖度は10度だそうだ。

 弘光大・食品科技系の柯耀筆・副教授によると、1杯を700ccとすると糖度14度の場合、98グラムの糖分が含まれ、角砂糖約20個分に相当するという。

 蘋果日報の記者が弘光大の学生と飲み比べた結果、清玉の商品が最も適度な酸っぱさだったという。柯副教授は、酸っぱさは通常、糖分で調節すると解説した。

 「黄金比率」について清玉は「当チェーンが独自に見出したもので公開できない」としているが、ある店員は「(消費者の要望に応じて糖分量を調節する)手間を省くために、全糖(糖分量の調節なし)を『黄金比率』とうたったところ、思いがけず人気を呼んだだけ」と明かした。

 大同技術学院の社会福祉服務管理系の林錦華講師は、「清玉の翡翠檸檬茶は糖分が高過ぎ、飲み過ぎると健康に悪い」と断言。「どうしても飲みたい場合は1杯を2〜3人で分けた方が良い」とアドバイスした。