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高鉄10月値上げ、交通部が同意


ニュース 運輸 作成日:2013年8月26日_記事番号:T00045523

高鉄10月値上げ、交通部が同意

 交通部は23日、台湾高速鉄路(高鉄)がこのほど申請した10月からの運賃値上げを認可した。今回の値上げは、政府との当初契約に定められていたもので、値上げ幅は7.1〜9.6%となる。30日にも正式に発表される見通しだ。新運賃(指定席)は台北〜左営(高雄)が現在の片道1,490台湾元(約4,900円)から1,630元へと140元値上げされる。

 交通部は同時に、高鉄が利用頻度の高い乗客、経済的弱者、オプピークの時間帯に割引料金を設定するよう求めた。

 高鉄は過去2年、黒字を計上しているが、昨年末現在で642億元の累積損失を抱えており、今後も減価償却費、債務償還、新駅設置、車両購入などで多額の資金が必要となる見通しだ。交通部高速鉄路工程局(高鉄局)は今後、高鉄に増資、株式上場など第2段階の財務改善策を求めていくことにしている。

 25日付自由時報によると、行政院は電気料金と値上げ時期が重なるため、市民生活への影響を懸念し、高鉄に値上げ時期を来年初め以降に延期するよう求めることも視野に入れている。ただ、高鉄は「既に交通部の認可を得ており、値上げ時期を見直す考えはない」との立場だ。