ニュース

記事番号:T00045562
2013年8月27日15:32

 金仁宝集団は26日、3次元の設計データを基に樹脂などで立体物を造形できる家庭用3Dプリンターの自社ブランド「XYZプリンティング」の第1号商品を発表した。9月からインターネットで予約販売を受け付け、12月に発売する。価格は1万5,000台湾元(約4万9,000円)と日米ブランドの3分の1~2分の1となる業界最安値で、普及に大きく貢献しそうだ。27日付工商時報などが報じた。


許・金仁宝集団董事長は(左)、(3Dプリンターが第三次産業革命をもたらすと述べた)オバマ大統領を信じると述べた(26日=中央社)

 金仁宝集団傘下の金宝電子工業(キンポ・エレクトロニクス)と泰金宝電通が折半出資で7月に設立した三緯国際立体列印科技(資本金1億7,900万元)が同日、早速XYZプリンティングの第1号商品「da Vinci(ダビンチ)1.0」を発表した。三緯国際の沈軾栄董事長は、手頃な低価格で消費者の購買意欲を刺激し、販売台数を一気に拡大したいと述べた。まず台湾を含むアジアで発売し、日本、中国の他、将来は米国でも販売する予定だ。

 市場調査会社、ガートナーのアナリストは、500米ドル(約1万5,000元)が3Dプリンターのスイートスポット(一番売れる価格帯)だと指摘した。

 同クラスの競合製品は、▽米スリーディー・システムズの「Cube(キューブ)」、1,399米ドル▽米メーカーボットの「Replicator2(レプリケーター2)」、2,199米ドル▽日オープンキューブの「SCOOVO(スクーボ)C170」、18万円──などがある。業務用3Dプリンターは100万元以上だ。

ハイヒールが300元で

 金仁宝集団の許勝雄董事長は、ダビンチ1.0で造形した白色のハイヒールを掲げ、「女性なら誰でも自分でデザインしたハイヒールが欲しいはず」と述べた。ハイヒール1足の造形には3~4時間かかり、ABS樹脂の粉末300グラムが必要だ。三緯国際は1グラム当たりのコストを約1元としており、材料費300元余りで作れる計算だ。


三緯国際の3Dプリンターは幅・奥行き・高さ各20センチまでのアクセサリーなどを製作できる(26日=中央社)

 沈・三緯国際董事長は、3Dプリンターや消耗品だけでなく、ソフトウエアも販売し、消費者は設計ができないなら1回1~2米ドルで3Dデータをダウンロードできると説明、商機は無限だと強調した。

3年で100万台、世界首位に照準

 許・金仁宝集団董事長は、ダビンチ1.0は普及が目的で今後1年半は利益が出ないが、来年ミドル~ハイエンド機種を発売し、黒字化できると語った。また、3年で100万台を売り、世界市場シェア首位を狙うと述べた。自社ブランドと受託生産で世界市場展開を進め、3Dプリンターを同グループ売上成長の新たなけん引役として見込む。

 光電科技工業協進会(PIDA)の予測によると、3Dプリンター世界市場の生産額は▽11年、69億米ドル▽12年、89億米ドル▽13年、114億米ドル▽14年、147億米ドル▽15年、189億米ドル──と成長が続く見通しだ。 

ニュース記事検索