ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

28ナノに供給過剰懸念、ファウンドリーが設備調整で対策


ニュース 電子 作成日:2013年8月29日_記事番号:T00045612

28ナノに供給過剰懸念、ファウンドリーが設備調整で対策

 29日付電子時報によると下半期、これまで半導体業界の業績に大きく貢献してきたスマートフォン向け製品の需要成長がスピードダウンする兆しが見える一方で、台湾積体電路製造(TSMC)、サムスン電子といったファウンドリー大手各社による28ナノメートル製造プロセス製品の新生産ライン稼働が加速しており、今後供給過剰に陥るとの懸念が出ている。こうした中、ファウンドリー業者は28ナノ、20ナノ、16/14ナノプロセス用設備を相互に流用することで生産能力の急速な拡大を抑えるという対策を講じているようだ。

 同紙によると、スマートフォン市場では28ナノプロセスチップを必要とするハイエンド製品市場の成長がボトルネックに陥っている一方で、需要の増えている低価格製品では先進プロセスを利用したチップを必要としないことが28ナノプロセスの生産能力余剰につながっており、かつてのように顧客が生産ラインの空きを待って順番待ちの列を作るといった状況は見られないという。

 またファウンドリー各社が28ナノプロセス生産ラインを新たに稼働させる中、顧客のIC設計業者は、生産委託先を分散させて価格交渉力を高めており、同プロセス製品の出荷量が最大のTSMCにとって影響が避けられない見通しだ。