ニュース 社会 作成日:2013年9月2日_記事番号:T00045647
台北市の王朝大酒店(サンワールドダイナスティホテル)でこのほど、2人合わせて178歳という高齢夫婦の結婚式が挙行された。この2人、国共内戦の影響で44年にわたり生き別れとなる悲劇に見舞われながら、相手への思いから再婚せず、ついに再会を果たすという壮絶な人生を歩んできた。
約100人の証人に囲まれて、2人は改めて将来を誓い合った(31日=中央社)
今回結婚式を挙げた夫婦は、夫の王宝起さん(88歳)と妻の黄蘭香さん(90歳)。中国・河南省西平県出身の2人は、懇意にしていた両家の親の意思に従い7歳の時に婚約。相手の顔も知らないまま20歳で正式に結婚した。
しかし結婚して2年もたたない1947年、内戦の激化を受けて王さんは国民党軍に強制的に召集され、家族と最後の別れをすることなく兵士となった。その時、この新婚夫婦には生後1カ余りの子供があったそうだ。
そして49年、王さんは国民党軍とともに台湾へ移り、そのまま中国大陸へ帰ることができなくなってしまった。
当時、情勢が不安定な中、台湾での生活に孤独を感じた中国大陸出身の兵士が相次いで結婚したが、王さんは残してきた妻と子供のことが頭から離れず、再婚はしなかった。
一方の黄さんも、夫を失ってとてもつらかったが、運命だと思って1人で子供を育てようと決め、新たな夫を迎えることはしなかった。
その後、内戦状態が収まり、郵便など中台交流が再開されつつあった84年、夫婦は連絡を取り合うことに成功、互いの無事を確認した。そして台湾から中国への親族訪問が可能となり、93年にとうとう再会を果たした。
生き別れとなった当時、生まれたばかりだった子供は既に結婚しており、王さんには突然18歳の孫ができた。
さらに00年に黄さんが台湾へ移住し、夫婦は再び同居を始めた。2人が結婚した当時は不安定な社会情勢もあってか、式は挙げなかったそうで、今回福祉団体が企画した結婚式でレッドカーペット(バージンロード)を歩いた黄さんは、感激の涙を浮かべ「うれしい。もう二度と離れたくない」と話した。
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