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大雨被害続出、屏東県で土石流に列車突っ込む


ニュース 社会 作成日:2013年9月2日_記事番号:T00045648

大雨被害続出、屏東県で土石流に列車突っ込む

 台湾各地では31日から1日にかけ、各地で大雨による被害が相次いだ。31日午前7時26分ごろ、屏東県内の台湾鉄路(台鉄)南迴線(南回り線)の「枋山2号トンネル」の入口付近で発生した土石流に台東発左営行きの特急列車「自強号」が突っ込み、2両が脱線し、4両がトンネル内に取り残された。事故当時、列車には乗客250人が乗っており、17人が負傷した。1日付中国時報などが伝えた。


脱線した自強号。現場は山からの雨が川のようになっており、復旧をより困難にした(31日=中央社)

 負傷者17人のうち、重傷の4人は台東県内の病院に入院。残る13人は手当を受け帰宅した。また、その他の乗客は台東県の大武駅まで誘導された。

 事故当時、列車は時速90キロメートルで走行しており、運転士が進行方向右側の斜面で土石流が起きたのを視認したものの、ブレーキが間に合わなかった。

 今回の事故は南迴線が1991年に開通して以来、人為ミス以外の原因では最大規模で、列車32本、乗客7,000人の足に影響が出た。事故区間は2日午前10時30分に復旧した。

 一方、新北市から宜蘭県に通じる海岸沿いの幹線道路「北部浜海公路」(台2線)では1日、乗用車に落石があり、運転していた男性が車内に閉じ込められた。男性はひどい骨折を負い、重体となっている。

 これに先立ち、31日には基隆市八斗子地区で巨大な岩石が崩落し、道路沿いの住宅が倒壊する被害が出た。同市では同日、3時間雨量が174ミリに達する豪雨が降り、各地で冠水被害が相次いだ。

 このほか、彰化市の住宅地では一戸建て住宅28戸の地盤が傾き、住民が避難した。大雨による地すべりが原因とみられる。