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TSMCの社債入札、7年物が不調に


ニュース 金融 作成日:2013年9月3日_記事番号:T00045679

TSMCの社債入札、7年物が不調に

 台湾積体電路製造(TSMC)がこのほど行った社債入札で、7年物社債、80億台湾元(約270億円)相当の入札が不調に終わったことが分かった。債券市場では先ごろ、台湾電力(台電)の社債入札でも5年物以上が不調に終わっていた。

 3日付経済日報によると、TSMCは今回、5年半物、7年物、10年物の3種類の社債を発行し、120億元を調達する予定だった。しかし、7年物の入札が不調に終わったことで、起債規模は3分の1に縮小した。同社は7年物社債の発行計画を中止した。

 債券市場では、米国の量的緩和縮小観測などから金利の先高観が根強く、今回の入札での落札利回りは、5年半物が市場予測レンジ上限の年1.6%、10年物は市場予測を大幅に上回る2.1%に決まった。

 TSMCは台湾の債券市場では信用度が最も高く、今後は他社が10年物社債を発行する場合、利回りが2%を超えるのは確実な情勢だ。TSMCは「10年物で2.1%の落札利回りは受け入れ可能な範囲内であり、今後資金需要が生じても社債で調達し、協調融資の利用は考えていない」と説明した。