衣料品ブランド、ESPRIT（エスプリ）は３日、今年秋物の販売価格を20％引き下げたと発表した。ユニクロやＺＡＲＡ（ザラ）など低価格衣料ブランドの相次ぐ台湾市場参入に対抗するもので、毎月100種類の新商品投入と併せて、落ち込む業績のてこ入れを図る。４日付経済日報などが報じた。
今回の発表によると、一部商品では20％以上の割引きを設定しており、男性用Ｔシャツは１着当たり600～700台湾元から380元（約1,300円）へと約４割、ジーンズも1,980元と最大620元引き下げた。
エスプリの値下げは台湾進出20年で初めてだ。同社はかつてカジュアルブランドの最先端として人気を誇ったが、デザインの陳腐化や低価格衣料ブランドの進出などにより、ここ２年は業績が悪化している。1996年に台北市の東区商圏に出店した旗艦店も、今年の契約期間満了をもって撤退することが決まっている。
