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フィリピン、離島沖で台湾漁民を拿捕


ニュース 社会 作成日:2013年9月5日_記事番号:T00045719

フィリピン、離島沖で台湾漁民を拿捕

 フィリピン沿岸警備隊は3日、バシー海峡南側のフィリピン領バタン諸島沖でボートに乗り魚を取っていた台湾漁民の蔡波さん(53歳)を違法操業の疑いで拿捕(だほ)した。5日付蘋果日報が伝えた。


フィリピンに拘束された蔡波さん。漁業歴は30年で妻の他に幼い子ども2人がいる(4日=中央社)

 蔡さんが拿捕されたのは台湾とフィリピンの排他的経済水域が重なる海域で、台湾側による漁民保護暫定法律執行線の南限付近。蔡さんは先月31日、単独で屏東県の後壁湖漁港を出港。4日になって「フィリピン側に拘束された。助けてほしい」と妻に連絡があった。

 台湾外交部は「在フィリピン代表部を通じ、フィリピン側が何を根拠に蔡さんを拿捕したのか問い合わせている」と説明した。蔡さんはバタン諸島内の島から出ることを禁じられているが、行動は自由だという。

 周辺海域では今年5月、操業中の台湾漁船「広大興28号」がフィリピン沿岸警備隊の艦船から銃撃を受け、乗組員1人が死亡している。台湾とフィリピンは激しく対立していたが、事件の調査終了に伴いフィリピン側が台湾側と遺族らに謝罪し、幕引きが図られたばかりだった。