ニュース 電子 作成日:2013年9月6日_記事番号:T00045767
中国の新興スマートフォンメーカー、小米科技(小米、シャオミ)が5日北京で、iPhoneなど最上位モデルに引けをとらない高スペックの第3世代「小米3」を1,999人民元(約3万2,600円)からという低価格で発表した。台湾元換算9,700元と1万元を切る水準で、落ち目ながらも本拠地台湾でシェア首位を維持する宏達国際電子(HTC)にとって脅威となりそうだ。6日付蘋果日報などが報じた。
「小米3」。外観はノキアの「ルミア920」をまねたとの声も聞かれる(5日=中央社)
小米3は、16GB(ギガバイト)モデルが1,999人民元、64GBモデルが2,499人民元。同水準のスペックを持つ機種は台湾で1万5,000~2万台湾元で売られており、各社の旗艦機種に対し強烈な価格競争力を誇る。
プロセッサーはクアッドコア「ARM Cortex−A15」ベースで、クアルコムの「スナップドラゴン800」版とエヌビディアの「テグラ4」版がある。スナップドラゴン800版は、第4世代移動通信システム(4G)のLTE対応だ。カメラは、ソニーの1,300万画素積層型CMOSイメージセンサーを搭載し、広角28ミリ、F値2.2。バッテリーは3,050mAhと持ちが良く、最大2A出力対応で充電も速い。カラフルなカバーも用意されている。
一方、こうした高スペックが各社の最上位モデルに並んでいるものの、突出した特徴がないとの指摘もある。この他、マーケティング力が弱いため消費者の認知度が低い上、これまでは供給不足で購入が困難な状況もあった。
市場調査会社、クリーブランドの予測では、今年の出荷台数は1,500万台。台湾の複数の証券会社は2,000万台も狙えるとしている。
台湾発売時期は未定
小米の創業者、雷軍最高経営責任者(CEO)は、テグラ4版は10月上旬、スナップドラゴン800版は11月に発売すると語った。一方同社は、台湾発売日や販売価格は未定だと説明した。携帯電話の販売業者は、台湾市場でも中国ブランドの受け入れ度は高まっているものの、国際ブランドにはかなわないとの見方だ。
台湾時間11日には、アップルが次世代iPhoneを発表するとみられる。台湾ソニーモバイルコミュニケーションズは、早ければ今月末にエクスペリアZ1を台湾で発売すると表明した。サムスン電子はギャラクシーノート3の台湾発売は未定と説明したが、業界関係者によると、早ければ今月25日と既に通知があった。
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