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高級ホテル涵碧楼、そばに同音の「おならビル」


ニュース 社会 作成日:2013年9月11日_記事番号:T00045824

高級ホテル涵碧楼、そばに同音の「おならビル」

 中部の人気観光地、日月潭にある観光案内所「日月潭水社遊客中心」ビルで改装が進められており、今月20日に観光ショッピングモールとしてオープンする予定となっている。しかし、改装をきっかけに遊び心を取り入れようと同ビルに付けられた「別名」が騒動を引き起こしている。

 この案内所ビルに付けられた別名は「含屁楼」と言い、読んで字のごとく「おならを含んだビル」という意味だ。しかもこの臭い名称、案内所から500メートルも離れていない場所にある高級リゾートホテル「涵碧楼(ザ・ラルーホテル)」と全く同じ発音なのだ。このホテル名の「もじり」であることは誰の目にも明らかだ。

 涵碧楼は先日、商標権の侵害に加え、侮辱、名誉毀損だとして、「含屁楼」の看板を撤去し、その品のない名称を今後使用しないよう求める内容証明郵便を送り、3日以内に対応がなければ告訴すると宣言した。

 この別名を考案したのは、同ビルの運営を請け負う業者から依頼を受けた曽俊琳さん。彼は日本の妖怪を集めたテーマパーク「溪頭松林町妖怪村」(南投県)を企画して話題を呼ぶなど、ユニークな手法で知られるプロデューサーだ。

 曽さんによると、「含屁楼」という名称は先住民族のお祭りではげっぷやおならをしてはならないという話を聞いて思い付いたもので、「庶民文化の面白みを表し、高級ホテルの名誉を傷付けるものではない」と弁明。「レジャー産業にはユニークさ、親しみやすさが必要で、おおらかな気持ちで受け入れてほしい」と話した。

 ただ涵碧楼からの通知については、「3日という期日はまったく話し合いをする気がなく、自由な創作を抹殺するものだ」と批判。「訴えるなら訴えればいい」と語り、予定通り20日に「含屁楼」としてオープンさせると強調した。

 また法律の専門家も、「涵碧楼と含屁楼では字面が大きく異なるため、見る者が混同することはなく、商標権の侵害には至らない」との見方を示している。