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イヌへの狂犬病感染を確認、再発生後で初


ニュース 社会 作成日:2013年9月11日_記事番号:T00045827

イヌへの狂犬病感染を確認、再発生後で初

 中央流行疫情指揮中心は10日、台東県海端郷の住民が飼育しているイヌが狂犬病に感染していることが確認されたと発表した。7月に台湾で約半世紀ぶりの狂犬病発生が分かって以来、これまでイタチアナグマ、ジャコウネズミへの感染が確認されているが、イヌへの感染が分かったのは初めて。11日付自由時報が報じた。


飼い主は、夜間は外に出さないなど早くから狂犬病対策を取っていたのにと、悔しさをにじませた(中央社)

 狂犬病への感染が確認されたのは生後1カ月半の幼犬で、8月14日にイタチアナグマにかまれた後、今月6日に発症。病状が急激に悪化して8日に安楽死処分された。その後、台東県動物防疫所に送られ、10日に狂犬病感染が確認された。

 このイヌは狂犬病ワクチン接種が推奨される3歳になっていなかったため、接種しておらず、体内に抗体を持っていなかったという。

 現在、このイヌが死亡時に狂犬病の感染力を持っていたかどうかを調査中だ。台東県農業処の呉慶栄処長は「当県のイヌ・ネコに対するワクチン接種率は90%を超えている」と強調した。

 なお台湾大学獣医専業学院の葉力森・兼任教授は「今問題になっている狂犬病ウイルスはイヌやネコには感染しにくく、ヒトへの大規模感染の可能性は低い」と指摘。市民にパニックに陥らないよう呼び掛けた。