ニュース 運輸 作成日:2013年9月12日_記事番号:T00045849
中国製のコンピュータープログラムを悪用し、台湾鉄路(台鉄)東部幹線の2割引乗車券を発売と同時に大量購入し、旅行会社に転売して多額の利益を得ていたとして、警察は11日、詐欺や文書偽造の疑いで花蓮県在住の土産物屋店員、蕭永鴻容疑者(33歳)を逮捕した。12日付蘋果日報が伝えた。
蕭容疑者の自宅からはパソコン4台の他、顧客名簿などが押収された(中央社)
調べによると、蕭容疑者は、2010年に幹線道路の蘇花公路の土砂崩れ事故で、中国人旅行客が一斉に列車を利用するようになったことに目を付け、中国製のコンピュータープログラムで乗車券を大量に自動購入することを思い付き、複数の身分証番号を使い、割引乗車券を大量購入。正規運賃で旅行会社などに転売していた。購入枚数は2カ月で50万枚に上り、年間で100万台湾元(約340万円)を荒稼ぎしていたとみられる。
容疑者はかつて、東部幹線の特急・急行列車の座席をわずか8秒間で買い占めたこともあり、旅行会社も蕭容疑者から乗車券を買い取らざるを得ず、業界では台鉄の「地下局長」と呼ばれる存在だったという。
警察は特定のIPアドレスから大量の予約が入っていることを突き止め、分析の結果、蕭容疑者の犯行が判明した。台鉄は不正な大量購入を防ぐため、ネット上での乗車券購入に際し、画面上に表示された番号の入力を求める「認証コード」を6桁に増やすなどの対策を講じた。
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