ニュース 政治 作成日:2013年9月12日_記事番号:T00045852
王金平立法院長が検察幹部に不当な圧力をかけたとして11日、国民党考紀委員会が党籍剝奪をスピード決定したことについて、馬英九総統の強引な手法に党内から批判の声が上がっている。12日付蘋果日報などが報じた。
王金平氏には与野党を問わずに同情の声が相次いだ(12日=中央社)
考紀委の決定は党籍の「除名」ではなく、「剝奪」だったため、党中央常務委員会への報告は不要で、考紀委の決議だけで正式決定となる。中央常務委会合では、党籍剝奪を支持する意見が多数だったものの、一連の手続きに疑問を投げ掛ける声も少なからず出た。
中央常務委の李徳雄委員は、馬総統が考紀委に先立ち、記者会見で「党籍剝奪以上の処分を希望する」と表明したことを問題視。「公然と指図をし、圧力を加えたものだ」と批判した。
また、王氏の党籍剝奪に対する不満は党組織の末端に拡大。王氏は本省人の支持基盤を持つだけに、特に中南部では里長(最小行政単位の首長)10人が離党して王氏支持を表明するなど反発が広がっている。
インターネットのフェイスブック上では、馬政権の権力乱用に抗議し、馬総統に辞任を要求する運動に同日夜時点で3万人以上が呼応した。
王氏、党籍確認の訴え
一方、王氏は同日午後、党籍確認を求める訴えを台北地方法院に起こし、同時に▽党籍確認訴訟の判決が出るまで、考紀委による王氏の党籍剝奪を禁止すること▽党籍剝奪を中央選挙委員会に届け出ることを禁止する緊急処分――を求める仮処分を申し立てた。
党籍剝奪の届け出は、12日にも中央選挙委に送達される見通しで、緊急処分を出しても実質的に間に合わないため、申し立ては棄却されるとみられる。
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