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菅直人元首相が訪台、「第4原発建設は国民が判断を」


ニュース 公益 作成日:2013年9月13日_記事番号:T00045882

菅直人元首相が訪台、「第4原発建設は国民が判断を」

 民主党の菅直人元首相は12日午後、反原発団体の招きで訪台し、「台湾電力(台電)第4原子力発電所(新北市貢寮区)の建設継続の是非は専門家でなく、国民が決めるべきだ」と呼び掛けた。13日付自由時報などが報じた。


菅元首相は12日夜には郝龍斌台北市長らと会談し、東日本大震災に対する台湾の支援に感謝の意を示した(12日=中央社)

 東日本大震災の発生当時に首相だった菅氏は、「私もかつて原発は安全だと思っていたが、あのような大被害をもたらした。原発事故は平均20年に1度は発生する。台湾の第1、第2、第4原発で事故が起これば、半径250キロメートル以内、人口の3分の2が避難地域に含まれる」と訴えた。

 また菅元首相は、脱原発で短期的に失業者問題やエネルギー輸入問題などが生じるが、メリットの方がデメリットより大きいと強調した。

 菅元首相は4日間の滞在予定で、13日午前は翡翠ダム(新北市)を訪れ、午後は第1原子力発電所(同市石門区)を視察する。

 台電は当初見学に難色を示していたが、菅元首相に安全対策を説明し、運転制御室だけを案内する形で受け入れを決めた。夜は台北市の自由広場で開催される「五六運動」で原発反対の意見を発表する。