ニュース 政治 作成日:2013年9月14日_記事番号:T00045901
王金平立法院長が検察幹部への圧力疑惑で国民党籍を剝奪されたことを不服として、裁判所に党籍の保全を申し立てた仮処分申請で台北地方法院は13日、関連訴訟で判決が下されるまで王院長に党員としての権利を行使することを認める決定を下した。このため王氏は党籍剝奪をひとまず回避し、立法委員と立法院長の地位も守った。14日付蘋果日報などが報じた。
王立法院長(左)は台北市の自宅前でメディアの取材に応じた際、多くの市民から励ましを受けた(14日=中央社)
これに先立ち国民党考紀委員会は今月11日、馬英九総統の強い意思を受け、王立法院長の党籍剝奪を決定していた。台北地方法院は王院長の主張を認め、国民党に王院長が党員としての権利を引き続き行使することを認めるよう命じる「執行命令」を出すとともに、立法院と中央選挙委員会にも通知した。
同法院は「仮処分は当事者が重大かつ回復不可能な損害を避けることが目的だ」とした上で、王院長は党籍剝奪で立法委員の資格を失い、繰り上げ当選者が決まった場合、仮に裁判で党内の職位を回復しても立法委員として復職できないため、王院長にとっては「回復不可能な差し迫った危険」に当たるとして仮処分申請を認めた。
王院長側の許英傑弁護士は「裁判官が歴史的な瞬間に正確な決定を下してくれたことに感謝する」とコメント。国民党側の陳明弁護士は「遺憾で失望している。10日以内に抗告したい」と表明した。
王院長は国民党内で起きた今回の「粛清劇」で、一矢を報いた格好だ。党籍の存在確認を求めた民事訴訟や付随する行政訴訟で判決が確定するまでには2~3年かかるとみられるため、王院長は立法委員の任期を全うできるのではないかとする見方も出ている。
王院長は13日与野党折衝を行い、17日に立法院の会期を開始し、江宜樺行政院長に施政方針演説を求めることで一致した。
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