ニュース 医薬 作成日:2013年9月16日_記事番号:T00045932
4年前、過労により勤務中に倒れて脳に障害が残り、病院側の責任を訴えて裁判で争っている研修医が、これまでに病院からわずか6万2,000台湾元(約20万円)の見舞金しか受け取っていないことが分かり、病院側との雇用関係のない研修医についても労働基準法(労基法)による保障対象に含めるべきとの声が上がっている。16日付聯合報が報じた。
奇美医院(台南市)に外科医として勤めていた蔡伯羌医師は4年前、手術を担当中に心筋梗塞で倒れ、脳の酸素不足から障害が残り、家族を認識できないほどの状態に陥った。蔡医師の妻によると、倒れる前、医師は40時間以上連続で勤務しており、シフト表では1週間に90〜110時間、1日平均13〜16時間の勤務が割り当てられていたという。
医師の労働団体、台湾医療労動正義与病人安全促進聯盟(医労盟)の張志華理事長は「病院に雇われている医師はどんなシフトを組まれても従うほかないが、問題が起きると、病院側は『研修医は被雇用者ではない』と責任を回避しようとする」と批判している。なお医労盟には今年だけで5〜6人の医師が過労が原因の脳出血や心筋梗塞で倒れたとの報告を受けており、その半数が病院を訴えているという。
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