ニュース 公益 作成日:2013年9月17日_記事番号:T00045949
台湾電力(台電)の第3原子力発電所2号機(屏東県恒春鎮)でこのほど、安全システムへの予備電力供給システムがストップしていたにもかかわらず、台電が84日間にわたり気付かず放置していたことが明らかとなった。これについて行政院原子能委員会(原能会)はこのほど、「安全規定に違反し、運転リスクを高めた」とする調査報告を行った。今回のトラブルは、国際原子力機関(IAEA)が策定した原子力事故・故障の評価の尺度「国際原子力事象評価尺度(INES)」で「レベル1(レベル7が最も深刻)」に相当する。17日付中国時報が報じた。
今回、トラブルが発生したのは原発で正規の電源システムが故障した場合、緊急に電力供給を行い、炉心溶融(メルトダウン)を防ぐ働きをするもの。
しかし今年4月から第3原発2号機で長期間の点検補修を実施した際、作業を終えた変圧器の再起動を行わなかったため、同月8日から7月1日までシステムが機能を停止した。この期間、原発のコントロール室には故障を示す警告灯が点灯していたにもかかわらず、所員は点検作業の過程で生じた誤作動だと考えて、全体の作業が終わるまで機能停止に気付かなかった。
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