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ラクスジェンが高級SUV、世界展開に意気込み


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2013年9月18日_記事番号:T00045992

ラクスジェンが高級SUV、世界展開に意気込み

 裕隆企業集団の納智捷汽車(ラクスジェン・モーター)は17日、モデルチェンジしたSUV(スポーツ用多目的車)、「LUXGEN U7 Turbo」を発表した。価格は94万台湾元(約315万円)から、販売目標は月250~300台。メルセデス・ベンツ、BMWなどの高級SUV顧客層をターゲットに同カテゴリーで市場シェア30%を狙う。18日付工商時報などが報じた。


厳董事長(左1)。胡・納智捷総経理(右1)は、「韓国の現代自動車(ヒュンダイ)は今の成功までに15年かかったが、ラクスジェンには15年も必要ない」と豪語した(同社リリースより)

 同社は、「LUXGEN U7 Turbo」はロールディスプレイに世界で初めてスライド式タッチパネルを搭載するなど、高級輸入SUVと同レベルの装備や性能ながら、価格は半分以下だとアピールした。価格は装備や機能別に94万元、100万元、112万5,000元、119万5,000元の4ランクだ。

 同社による新車発表は、2011年12月にセダン車の「LUXGEN5 Sedan」を発売して以来。この間、台湾自動車市場は販売低迷が続いていた。

 同社は「LUXGEN U7 Turbo」を皮切りに、今後もモデルチェンジを発表し、ブランド力向上に力を入れる方針だ。

ウクライナ・ベラルーシ輸出へ

 LUXGEN新車発表会には厳凱泰・裕隆集団董事長も姿を見せ「台湾はいつまでもフォロワーでなく、 リーダーになる」と発言。ロシアで9月7日に「LUXGEN7 SUV」を発売したのに続き、中東市場にも拠点を築き、台湾ブランドを世界に展開していくと意気込みを示した。

 胡開昌・納智捷総経理は、ロシア発売を欧州市場進出の足掛かりとし、ロシアの生産拠点から関税のかからないウクライナ、ベラルーシなどに輸出したいと述べた。

 現在の生産拠点は台湾の苗栗県三義、中国の浙江省杭州、ロシアの3カ所だ。杭州、ロシアは現地向け、三義工場は台湾の他、ドミニカ、ベトナム、オマーン、サウジアラビアに輸出している。輸出量は毎年500台に満たないが、中東の販売拠点が整備されれば、倍増も期待できる。

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