ニュース 社会 作成日:2013年9月23日_記事番号:T00045996
台湾で今、「エビ釣り」人気に再び火がついている。台湾人愛好者が増えているほか、昨年以降、米国や日本のメディアで取り上げられたことから、この台湾独特のレジャーを経験してみたいという海外からの旅行者も増えているそうで、業界の年間売上高は50億台湾元を超えるとも言われている。
釣り堀で釣ったエビをその場で調理して食べられるという「エビ釣り場」が台湾に登場したのは、タイ原産エビの養殖が始まった約40年前。業界関係者によると全盛期には約3,000軒まで増えたが、その後、女性が同伴する「風俗エビ釣り」やギャンブルが行われるようになって悪評がつきまとうようになった。
しかしその後、都市部に室内エビ釣り場が登場し、郊外に出かけなくてもよくなったことから、子供から大人まで気軽に楽しめるレジャーとして定着。現在、台湾最大のエビ釣りサークル「降龍会」には5万人を超える会員が所属している。
このほか昨年、朝日新聞が台湾のエビ釣りを記事に取り上げたことから、エビ釣りをスケジュールに組み込む日本人観光客が増加。先ごろエビ釣り場を貸し切った100人規模の日本人ツアー客を取材した蘋果日報によると、参加者は釣ったそばから食べるというスタイルに驚きの声を上げつつ、焼いたエビをさかなにビールを飲み、おしゃべりするというエビ釣りの醍醐味(だいごみ)を大いに楽しんでいたという。
ちなみにエビ釣り名人はエビをたくさん釣る秘訣(ひけつ)について、▽釣り堀で、比較的暗く泡が出ている場所、または水の注入口近くの場所を確保する▽底すれすれのところに餌が来るようにする▽浮きが沈んだら、ゆっくりと竿先を動かしてエビがしっかり針にかかっているか確かめる──などを挙げている。
ただ、釣ったエビを食べることに対し、医師からは「細菌に侵されている可能性もあるため十分に焼く必要がある」との指摘のほか、「エビにはタンパク質とコレステロールが多く含まれるため、食べ過ぎると動脈硬化を起こし、心臓病につながる恐れもある」として1日に10匹以上食べないようにとの提言が上がっている。
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