ニュース 社会 作成日:2013年9月24日_記事番号:T00046021
高雄港の駁二芸術特区(高雄市塩テイ区、テイは土へんに呈)光栄埠頭(ふとう)で19日に登場した、巨大アヒルのオブジェクト「ラバーダック」は初日に20万人の見物客を集める人気となり、ミニアヒルなどの関連グッズも飛ぶように売れている。しかし、こうしたグッズ対し環境団体などから、「ポリ塩化ビニル(PVC)が材料に使用された同商品が大量に出回れば、環境や人体に悪影響を及ぼす可能性がある」と懸念の声が上がっている。
左脳創意によると、ラバーダック玩具の記念版1万8,000個は底に高雄市の「高」の字がデザインされている(中央社)
環境保護団体、地球公民基金会によると、PVCを使った製品には可塑剤のほか、鉛やカドミウムといった重金属が含まれており、現在展示中のラバーダックそのものにも約1,000キログラムのPVCが使用されているため、風雨や南部の強い日差しにさらされ続けると、有害物質が流出して海を汚染する可能性があるという。
このほか台北栄民総医院・毒物科の呉明玲医師も、「PVCを燃やすとクロロエチレンやダイオキシン等の有害物質が発生し、環境を汚染する」と警告。人体への影響についても、「長期間にわたり接触すれば神経系や肝臓にダメージを与える恐れがある」としている。
その上でPVCを使用した玩具で遊んだ後は手を洗う、同様の玩具からの有害物質発生を防ぐため直射日光の当たる場所に放置しないよう提言している。
こうした批判に対し、ラバーダック関連グッズを販売する左脳創意行銷(レフトブレイン)の程詩郁執行長は、「正規品はすべて検査を受けて安全基準を満たしている」と強調した。ただ、正規品は7商品のうち4商品が既に売り切れている上、展示会場周辺には模倣品を販売する業者も多く、高雄市政府はこれらの業者や消費者に対し、環境や健康への影響に注意するよう呼び掛けている。
なお経済部標準検験局は、「14歳以下の子供が手にする玩具はすべて可塑剤含有量検査に合格する必要がある」と説明。消費者に対し、合格ラベルの付いた商品を購入するよう提言している。
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