鴻海科技集団（フォックスコン）傘下で、ＥＭＳ（電子機器受託生産サービス）大手の富智康集団（ＦＩＨモバイル）では、中国・山東省煙台市の工場で19日夜と21日朝の２回にわたり、敷地内で山東省と貴州省の出身者が乱闘騒ぎを起こした。24日付中国時報が中国メディアの報道を基に伝えた。
同紙は今回の騒ぎで20人以上が重傷を負い入院し、100人以上が公安当局に逮捕されたと報じたが、鴻海科技集団は11人が軽傷を負っただけで、重傷者はなく、事態は既に収束したと説明した。
その後の調べで、２人の女性従業員がインターネットカフェで口論となり、２人の交際相手の男性同士が殴り合いとなったことが発端だったと分かった。殴られた貴州省出身の男性従業員が宿舎に帰り加勢を求め、呼応した貴州省出身者約200人が鉄パイプやナイフなどを手に「山東人をやっつけろ」などと叫びながら襲撃に及んだところ、山東省出身者も反撃し、大乱闘に発展した。一時は公安当局や警備員も手を出せない状況だったという。
