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音楽配信のスポティファイ、台湾でサービス開始


ニュース 商業・サービス 作成日:2013年9月26日_記事番号:T00046079

音楽配信のスポティファイ、台湾でサービス開始

 音楽配信世界最大手、スウェーデンのスポティファイ(Spotify)が今週、台湾でサービスを開始した。台湾では広告付き、パソコンのみで音楽を楽しむ無料サービスと、月額149台湾元(約500円)で広告なし、PCの他スマートフォン、タブレット型PCなどさまざまな端末で2,000万曲の中から無制限でダウンロード可能な有料サービスの2種類を展開する。中国時報などが報じた。

 同社は世界で2,400万人のユーザー、600万人の有料会員を抱える。昨年欧州限定でサービス開始後、スウェーデンでの成功を機に今年は世界各国でサービスを開始した。台湾では、全てのレコード会社、通信キャリアとの提携を進めたい考えだ。また、PCブランド大手の宏碁(エイサー)、華碩電脳(ASUS)、スマートフォンの宏達国際電子(HTC)のハードメーカーとの提携も視野に入れている。

 同社は、統計では世界中で5億人に上るユーザーが違法ダウンロードをしているが、スウェーデンでサービスを開始後、同国の音楽産業の売上高は33%増、海賊版が25%減少したと説明。同社の台湾進出で台湾音楽業界にもプラスに働くとの見方を示した。

 音楽関連の著作権を保護する団体「台湾唱片出版事業基金会」の李瑞斌執行長は、台湾ではオンライン音楽配信ユーザーは800万人近いが、そのうち有料配信を利用しているのは120万人にすぎないと指摘。違法ダウンロードのサイトが乱立していることが原因で、スポティファイのようなプラットフォームの誕生で、正規音楽の普及が促進すると期待感を示した。