ニュース 運輸 作成日:2013年9月26日_記事番号:T00046092
復興航空(トランスアジア・エアウェイズ)はきょう26日、桃園~成田路線に就航した。同社は昨年以来、日本路線を積極的に拡大しており成田で9拠点目となる。首都圏へは初の就航で、林明昇同社董事長は「旅客需要次第で就航機の大型化もあり得る」と期待感を示したが、日本航空やエアアジア・ジャパンなど大手・格安の競合8社を相手に、知名度の低い同社がシェアを伸ばしていけるのか注目される。26日付工商時報が報じた。
林董事長(中)と佐味祐介・交流協会副代表(左2)らは25日、樽酒の鏡割りで就航を祝った(復興航空リリースより)
日台間の首都圏路線である桃園〜成田には現在、▽日本航空▽全日空▽中華航空(チャイナエアライン)▽長栄航空(エバー航空)▽キャセイパシフィック航空▽デルタ航空──の大手キャリアに加え、格安航空会社(LCC)の▽エアアジア・ジャパン▽スクート──の計8社が就航している。交通部によると今年1〜8月の平均搭乗率は82%で利益を出せる水準ではあるが、復興航空にとっては困難な挑戦になる恐れもある。
同社は10月中旬より桃園〜シンガポール路線の運航を停止する。同路線も▽中華航空▽エバー航空▽シンガポール航空▽ジェットスター・アジア航空▽タイガー・エアウェイズ▽スクート──の6社と競合で、今年6月の搭乗率はタイガーの91.2%を筆頭に格安航空会社が好調だった反面、復興航空は65.2%で最下位に沈んだ。成田線はシンガポールの二の舞いとならないようにすることが課題となる。
キャンペーンで往復9千元
復興航空の桃園〜成田線は週7便の運航で、桃園発が毎日午前8時10分、成田発が午後1時20分。エアバスA320型機(150席)を使用する。就航を記念して、出発日が10月15日以前の便についてはエコノミークラスで往復9,000台湾元(約3万円、空港使用料、手数料など別)からの特別料金で販売する。この他、旅行会社との提携で、4泊5日、2万1,900元からのツアーや、2泊3日1万3,400元から(チケット、ホテル代込み、リムジンバス片道利用券付き)のフリープランを発売した。
また、人気のテーマパーク、富士急ハイランドとも提携し、12月31日まで搭乗券1枚持参でフリーパス(上限5枚)が8%引きとなるほか、周辺のロープウエーや温泉施設、美術館、遊覧船などで1~2割引きの優待が受けられる。
アジア主要都市、5年以内に就航
復興航空は今年、国際線強化と収益源の多角化を進めており、国際線の比率を高め、5年以内にアジアの主要都市すべてに就航する方針だ。同社売上高に占める各路線の割合は昨年、国際線が30%、中台線が35%、台湾域内線が20%などとなった。
林董事長は今後の就航計画について、マレーシアが有力と述べた。また格安航空会社参入については、検討中で政府が関連措置を発表してからとコメントを控えた。
同社はこの他、クレジットカードの代わりにスマートフォンを使って支払いができるモバイル決済サービスを導入すると発表した。ビジネス客が主なターゲットで、台湾系航空会社が導入するのは初めてだ。万泰商業銀行(コスモスバンク)と提携し、専用アプリでQRコードを読み込むことで国際線チケットの購入が可能となる。
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