不動産仲介大手、信義房屋傘下の全球資産管理の統計によると、台北市のオフィスビルの１坪当たり平均販売価格は第３四半期、前期比2.2％上昇して79万5,000台湾元（約270万円）となった。上昇幅は過去１年で最大だ。同社は不動産取引の需要期に当たる第４四半期は、価格がさらに上昇すると見込んでいる。27日付経済日報が報じた。
全球資産の柯宏安総経理は、例年第４四半期は転居や新規拠点設置を行う企業が多い上、投資物件が現金化を目的に売りに出されるため、市場が活性化すると説明。特に今年はオフィスビルの価格が高水準で推移しており、売却希望者が増えると予測した。また、台北市では会社の新規登記件数が19カ月連続で増加し、過去１年で3,429社が新設されており、オフィスビル需要は順調に増加しているとの見方を示した。
第３四半期は全体の空室率が前期比0.24ポイント改善し8.42％となった。ただ、オフィスビルの平均賃貸価格は１カ月１坪当たり1,977元にとどまり、収益率が2.45％と前期比0.05ポイント悪化した。
