ニュース 社会 作成日:2013年9月30日_記事番号:T00046126
このほど雲林県の正心高校の学生が台湾各地で行った「市民の親切度」調査によると、5大直轄市のうち最も親切なのは高雄市民、最も不親切なのは台中市民だということが明らかとなった。
今回、正心高校の生徒3人が行った調査では、住所を記入し、切手を貼った手紙をわざと住宅や商店前の路上に落とし、これが戻ってくる比率を調べた。調査は全土40郷鎮区で行われ、人口に応じて手紙の数を変えて合計908通が落とされた。
調査を行った学生の一人、王毓平君は心理学者リチャード・ワイズマンの著書『Quirkology』(邦訳・Qのしっぽはどっち向き?)を読んだことで今回の調査を思い付いたと語り、台湾全土を駆け回り、1年半の期間と4万台湾元の費用をかけて完成させたそうだ。
調査の結果、郷鎮区別で最も回収率が高かったのは高雄市美濃区で73%、5直轄市で最も高かったのは高雄市の65%、最も低かったのは台中市の38%だった。地域別では、南部(台南・高雄・屏東)の56%が最も高かった。
この結果に対し高雄市美濃区福安里の黄来清里長は「うれしい。うちの区ではみんな高齢者に手を貸したり、ごみを拾ったりするし、外から来た観光客にも道や観光地の場所を教えている」と胸を張った。一方、台中市民からは「調査の正確性を精査すべき」と不満の声が上がった。
全体の回収率は45%となった。これについて調査を指導した蕭泓泯教諭は、「海外の調査では平均的な回収率が約30%程度とで、台湾市民がいかに親切かが明らかになった」と語った。
なお今回の調査は、台湾全土の高校生を対象とした社会科学分野の研究コンテスト「地理オリンピック」で今年、見事「一等賞」を獲得している。
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