ニュース 金融 作成日:2013年9月30日_記事番号:T00046136
兆豊金融控股は、中国浙江省の寧波協和銀行の買収に向けた交渉を4カ月にわたり進めてきたが、価格面で折り合いが付かず、このほど交渉が決裂したもようだ。双方が結んでいた優先交渉権に関する協定も解消し、寧波協和銀は別途買収先を模索することになった。30日付工商時報が消息筋の話として伝えた。
金融業界関係者は「中国は現在金融改革を進めており、金融銘柄の株価が乱高下しているため、価格に対する条件が厳しい政府系金融機関にとっては取引成立が難しい状況になっている」と分析した。
寧波協和銀は、台湾の石油化学業界で財を成し、香港と中国本土で不動産事業を展開する協和集団の経営者、汪世忠氏が大株主を務める銀行で、近年は業務縮小傾向にあった。兆豊金控は20億人民元(約320億円)程度の資金で寧波協和銀を買収できると見込んでいたが、同行株主が純資産の2倍に上る価格を要求し、交渉が不調に終わった。
寧波協和銀はBNPパリバ証券を通じ、新たな売却先を模索しているもようだ。
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