ニュース 電子 作成日:2013年9月30日_記事番号:T00046145
宏達国際電子(HTC)は27日、同社が保有する米高級ヘッドホンメーカー、ビーツ・エレクトロニクスの株式を全て売却すると発表した。HTCは業績が好調だった2011年8月、3億900万米ドルを投じてビーツの株式50.1%を取得。自社スマートフォンにビーツの音響技術を独占的に使用してアップルのiPhoneに対抗することを企図したが、わずか2年で失敗に終わった。28日付工商時報などが報じた。
HTCは既に昨年7月、ビーツに株式の25.26%分を原価の1億5,000万米ドルで売り戻していた。さらに今回、残りの24.84%分を2億6,500万米ドルで売却することとなった。第4四半期に取り引きが完了する見通しで、HTCは1億600万米ドルの売却益を得ることになる。これにより逼迫(ひっぱく)する同社キャッシュフローに余裕が生まれ、第4四半期の損益均衡に貢献する効果はある。HTCはまた、ビーツに2億2,500万米ドルの貸し付けを行っており、数百万米ドルの利息収入が見込める。
HTCは昨年、ビーツ株売却で約487万米ドルの投資損失を被った他、4,000万米ドルを投資したオンラインゲームの「Onlive」が経営難により清算するなど出資の失敗が続いている。
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