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王立法院長の党籍剥奪問題、高裁が国民党の抗告却下


ニュース 政治 作成日:2013年10月1日_記事番号:T00046154

王立法院長の党籍剥奪問題、高裁が国民党の抗告却下

 台湾高等法院(高裁に相当)は30日、王金平立法院長に対する国民党の党籍剥奪処分について、台北地方法院(地裁に相当)が党籍維持の仮処分を下したことを不服とする国民党の抗告を却下した。馬英九総統は最高法院(最高裁に相当)への再抗告を弁護団に指示した。1日付蘋果日報が伝えた。


王立法院長は、政界追放を目論んだ馬総統との闘争に当面の勝利を収めた形だ(1日=中央社)

 高等法院は「王金平氏が国民党籍の存在確認を求めた訴訟の判決がいつ確定するか分からない状況で、国民党員としての権利を行使できず、比例区選出立法委員の資格を失うとすれば、立法委員の資格を回復できなくなる差し迫った危険があると言え、仮処分の必要性が認められる」と抗告却下の理由を説明した。

 法曹界では、国民党が再抗告を行っても認められる可能性は低いとの見方が支配的だ。このため、王立法院長は、馬総統の思惑に反し、任期満了まで院長ポストを維持できる可能性が高まった。

 馬総統との食事会に出席した国民党籍の一部立法委員は同日、「再抗告を見合わせるべきだ」と主張したほか、先ごろ盗聴問題で批判を浴びる黄世銘検察総長の辞任を求める意見も出た。党内からも批判にさらされた馬総統は「王金平氏の案件の処理に行き過ぎがなかったかどうか検討する」と約束し、その場を収めた。