屏東県霧台郷にこのほど、地上99メートルと台湾で最も高い位置に架かる道路橋「霧台谷川大橋」が完成し、５日に開通を迎える。これまでの「最高の道路橋」は水沙連高速公路（国道６号、台中〜南投）の国姓インターチェンジ（南投県国姓郷）の、地上68メートルだった。２日付中国時報が報じた。
施工期間は1,023日間にわたったものの、無事故を達成した（１日＝中央社）
霧台谷川大橋が架かる河川、隘寮北渓には以前も橋（第一号橋）が架かっており、霧台郷谷川部落の玄関口となっていた。しかし、2009年８月に南部に甚大な被害をもたらした台風８号（モーラコット）来襲時に増水により壊れ、谷川部落は「陸の孤島」と化した。
これを受けて、台風時に洪水の被害が及ばないよう高い位置に架け替えが行われた。なお台風８号による増水の影響を受けて隘寮北渓の川幅は50メートルから200メートルまで広がったため、橋の長さも54メートルから654メートルに延長された。
