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総統・行政院長ら一斉聴取、検察総長の機密漏えい疑惑で


ニュース 政治 作成日:2013年10月4日_記事番号:T00046233

総統・行政院長ら一斉聴取、検察総長の機密漏えい疑惑で

 王金平立法院長の検察幹部に対する圧力疑惑に関連し、黄世銘検察総長が最高法院検察署(高検署)特別偵査組による捜査が完了する以前の段階で、民進党の柯建銘立法委員に対する盗聴内容を馬英九総統と江宜樺行政院長に漏えいした疑いが強まったことを受け、台北地方法院検察署は3日、馬総統、江行政院長、黄検察総長、羅智強・元総統府副秘書長の4人に出頭を求め、証人として一斉事情聴取に踏み切った。4日付蘋果日報が報じた。


馬総統の聴取が行われた検察当局の事務所前には多くの報道陣が集まったが、同事務所は総統府近くにあり、馬総統は地下道を通り事務所内に入ったため、姿をカメラで捉えることはできなかった(3日=中央社)

 黄検察総長は8月31日と9月1日に馬総統に、同4日に江行政院長に捜査内容を漏らした疑いが指摘されており、4人はいずれも接触の経緯について、検察側に説明を行ったもようだ。

 総統に対する在任中の事情聴取は、陳水扁前総統が2004年に花蓮県長補選に絡む贈収賄事件で聴取を受けて以来2例目となる。

 1時間半にわたる事情聴取に対し馬総統は、「黄検察総長は盗聴記録の報告を持参し、報告の末尾には肉筆で『総統に報告する』と記入されていた」と証言したほか、黄検察総長は通信保障・監察法に基づく盗聴令状を取得しており、黄検察総長の報告は行政上は不法だが、刑事上は不法ではないと指摘したもようだ。