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王金平氏の党籍問題、国民党が再抗告を断念


ニュース 政治 作成日:2013年10月7日_記事番号:T00046262

王金平氏の党籍問題、国民党が再抗告を断念

 与党国民党は5日、王金平立法院長の党籍保全を認める仮処分を不服とする国民党の抗告が台湾高等法院に却下されたことを受け、最高法院への再抗告を断念すると表明した。これにより、王立法院長が党籍喪失で失職する可能性は当面なくなった。国民党はその一方で、王立法院長が起こした党籍確認の本訴訟の審理を急ぐよう裁判所に求めた。


王金平立法院長は7日、弁護士の意見を聞き、法に従って進めると述べた(7日=中央社)

 政府・与党関係者によると、王立法院長は13日までに国民党廉能委員会に党籍剥奪処分に対する不服申し立てを行い、国民党側はその中で処分の理由となった検察幹部への圧力疑惑について説明するよう求めているとされる。

 馬英九総統が王立法院長の粛清を目指した一連の政争は、黄世銘検察総長が最高法院検察署(高検署)特別偵査組による捜査が完了する以前の段階で、民進党の柯建銘立法委員に対する盗聴内容を馬総統と江宜樺行政院長に漏えいした疑いが強まったことを受け、馬総統の旗色が悪い状況に陥った。それを反映してか、江行政院長が今月4日に王立法院長と会うなど、一見和解を目指しているかのような動きも見られる。

 しかし、蘋果日報が政府・与党関係者の話として、「馬総統は関心を盗聴疑惑から王立法院長による検察への圧力疑惑に引き戻そうとしている」と報じたように、馬総統が巻き返しの機会を狙っているのは間違いなさそうだ。