ニッケル水素電池世界最大手、ＦＤＫ（本社・東京都港区、望月道正社長）は８日、台湾の電子機器メーカー、系統電子工業（SYSGRATION）と戦略提携を締結した。今後需要が見込めるニッケル水素電池を利用した工場用の緊急電源や、モバイル機器向けの超薄型リチウムマンガン電池などの分野で提携を行う。９日付経済日報などが報じた。
系統の李益仁董事長は、今年の初頭より両社で提携について交渉を進め、既に複数製品のサンプルを作成しており、今後、順次量産していくと語った。
李董事長は近年、電気自動車や無停電電源装置（ＵＰＳ）、緊急時のバックアップ用電源として電池需要が高まっており、特に東日本大震災以降、通信や照明用にトランクサイズの緊急用電源で需要が増えていると指摘した。
