ニュース 社会 作成日:2013年10月14日_記事番号:T00046359
1個5,000台湾元のメロン、1粒1,000元のレンブ。台湾ではフルーツの栽培技術の進歩や品種改良が進んだ結果、希少価値の高いブランドフルーツが出現している。食べてみたいと考える人も多いらしく、お金を出したからといって手に入るとは限らないほどの人気となっている。
竹塹水香瓜を栽培する王さん(右)は、1株に1個のメロンを栽培することで養分を集中させ、糖度を高めている(香山水耕農場リリースより)
新竹市で香山水耕農場を営む王淇松さんは2001年に100万元以上を投じて温室を作りマスクメロンの栽培を開始、最初の3年は温度調節が上手くいかず失敗が続いた。しかしその後、温度や間引き法を調整し、病気の予防に努め、赤ん坊を育てるように慎重に栽培を進めた結果、05年についに「竹塹水香瓜」というブランド名で出荷を開始した。
美しい網目模様をまとい、甘くて果汁の多い「竹塹水香瓜」は人気を呼び、価格は当初の1個500元から2年目には1,000元、3年目には2,000元と倍増を続け、今年は5,000元に達し、現在台湾で最も高価な果物となっている。
これほど高価にもかかわらず1カ月先まで予約が埋まっている状況で、年産量1,000個では需要に追い付かないそうだ。
高価なフルーツにこれほど人気が出ている理由として王さんは、▽富裕層が「高級フルーツには高い金を出す価値がある」と知ったこと▽自分で食べるだけでなく贈り物にすれば必ず喜ばれる──といった理由を挙げた。
また屏東県長治郷の農家、徐英忠さんが育てるレンブ「巴掌蓮霧」も香りの良さに加え、1粒450グラムという重量、糖度15度(100グラム当たり15グラムの糖分が含まれる)という甘みの強さから、発売されるや市場で大きな反響を呼び、販売開始2年目で1粒1,000元まで値上がりした。
さらに以前、市場開拓のため「巴掌蓮霧」を持って北京を訪問したところ、現地政府関係者から絶賛され、「北京でなら1粒500人民元(約2,400台湾元)で売れる」との評価を受けたという。
このほか、台湾のブランドフルーツとしては、青りんごほどの大きさを持ち、12粒で1,000元以上の値が付く高雄市燕巣産のナツメや、南投信義郷産のブドウが挙げられる。フルーツ好きの方は一度、お試しあれ。
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