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台南基地で核兵器目撃、元米軍兵士証言


ニュース 社会 作成日:2013年10月14日_記事番号:T00046364

台南基地で核兵器目撃、元米軍兵士証言

 元米軍兵士の一行が13日、台南空軍基地を訪れ、一部の元兵士は1960年代末期に核兵器の警護を担当していたことを明かした。これにより、米軍が台湾防衛に協力していた当時、台南に核兵器を配備していたことが証言を通じても確認された。14日付聯合報が伝えた。


訪台した元兵士らは、60〜70年に台湾に駐在。当時20歳前後だった(13日=中央社)

 台南空軍基地を訪れた元兵士9人のうち3人は、基地警護を担当する部隊に所属しており、当時核兵器を目撃した人も含まれていた。

 元兵士は「台南基地の台湾空軍と米軍の弾薬庫は分かれており、米軍の弾薬庫は100人近くで警備していた。核弾頭は単独で保管され、警備担当者は自分が核弾頭を警備していることを知りながら、明かすことができなかった」と語った。

 米軍は当時、台南と台中の清泉崗基地に対空戦用の軍備を配備していたが、79年に断交後、台湾を撤退した。軍事史研究家の高智陽氏は「長年多くの人が、米軍は中国軍に対する防衛のため、清泉崗基地に核兵器を配備していたと考えていたが、双方の機密資料公開で配備先が台南だったことが分かった」と説明した。

 米国防総省の78年の資料によると、米軍は57年に巡航ミサイル「マタドール」を配備し、翌年には同ミサイルに核弾頭を装着し、62年まで配備を続けたという記録が残っている。