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台湾労働者の「時給」8.7ドル、効率の悪さ際立つ【表】


ニュース その他分野 作成日:2013年10月14日_記事番号:T00046366

台湾労働者の「時給」8.7ドル、効率の悪さ際立つ【表】

 行政院主計総処と労工委員会(労委会)の昨年の統計資料によると、台湾人労働者1人当たりの年間平均労動時間は2,140.8時間と世界で3番目に長い一方、平均名目月給(物価上昇要素を算入せず)は1,549.54米ドルで、時給換算では8.69米ドル(約255台湾元)となり、主要国・地域では香港と並んで効率の悪さが目立っている。14日付中国時報が報じた。

 いわゆる「アジア四小龍」(台湾、韓国、香港、シンガポール)の中での比較では、シンガポールは年間労働時間が2,402.4時間と世界で最も長いものの、平均時給は17.72米ドルで台湾の2倍以上となる。香港は労働時間が2,392時間、平均時給は10.63米ドルで、台湾と似た傾向となった。韓国は年間労働時間が2,090時間、平均時給15.27米ドルで、台湾よりも効率が良かった。また、日本は年間労働時間が1,745.2時間、平均時給は27.07米ドルだった。

 世界で最も効率が良いのはドイツで、年間労働時間が1,396.6時間とシンガポールの6割以下の水準である一方、平均時給は40.11米ドルと台湾の4.6倍に上った。

 同調査の台湾の数値について政治大学労工研究所の成之約教授は、「雇用主が『労働時間は2週間84時間以内』という規定に配慮して、正しい労働時間を報告していない可能性が高い。台湾の実際の労働時間はもっと長い」と指摘した。