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労工保険年金、繰り上げ受給者が倍増


ニュース その他分野 作成日:2013年10月14日_記事番号:T00046368

労工保険年金、繰り上げ受給者が倍増

 労工保険基金(厚生年金に相当)の財政状況悪化が伝えられた昨年10月以降、55~59歳の労工保険年金の繰り上げ受給者が倍増したことが分かった。繰り上げ受給で金額は減少するが、最近は労工保険の財務状況に対する不安感が高まり、減額を承知の上で「まずは受け取っておこう」と考える人が増えている格好だ。13日付聯合報が伝えた。

 労工保険条例の規定によると、労工保険年金は原則満60歳から受給するが、最大で5年間繰り上げ受給が可能で、1年繰り上げるごとに4%減額される。

 行政院労工委員会労工保険局(労保局)の統計によると、繰り上げ受給者は昨年10月時点の5万4,000人から今年7月には11万人以上へと倍増した。昨年10月以前は毎月1,000人の増加にとどまっていたが、最近数カ月は毎月2,000人以上が繰り上げ受給を申請しているという。

 また、労工保険年金の受給者数も全体で毎月1万1,000人のペースで増えており、昨年の月平均8,000人増を上回っている。

 繰り上げ受給者が増えれば、労工保険の財務状況悪化に拍車をかける悪循環が懸念されている。

 労保局の羅五湖総経理は「受給人数が増え続ける一方となれば、財政圧力は恐ろしいものだが、労工保険改革で30年間は財務に問題はない。受給を急ぐ必要はない」と呼び掛けた。