ニュース 社会 作成日:2013年10月15日_記事番号:T00046387
 先週末、桃園県平鎮市の環南路付近を巡回していた警察官が銀行の前で怪しい男を発見し、職務質問をしようと近づいたところ、男は急に逃走した。ところが、追っ手をかわそうと慌てたため転倒。背負っていたリュックに入っていた約53万台湾元分の紙幣が次々と宙に舞った。
あえなく逮捕された男を警察が調べたところ、年齢は33歳、詐欺グループの一人で、いわゆる「運び屋」役だったことが判明した。この日は銀行から現金を引き出した後、仲間に届けるはずだったという。男のリュックからは現金のほか、銀行のキャッシュカード54枚が出てきた。
さて、転倒した男のリュックから宙に舞った紙幣を見た通行人は当初「偽札だ」と思ったが、拾って手に取った1人が「本物だ」と驚きの声を上げるや、多くの人が拾い集め始めた。
しかし、市民から届けられた紙幣を警察が数えると、53万元全てを回収できたことが分かった。誰一人として「猫ばば」をしなかったということだ。
また、この騒動を目にした誰かがインターネット上に「平鎮市で現金輸送車が横転して紙幣があふれている。天からの贈り物だ。早く拾いに行け」と書き込んだため、ネットで情報を見た人たちが大勢現場に駆け付けた。
とはいえ、実際にリュックから落ちた紙幣のうち50万元は5つの札束になっていたため、散らばったのはわずか3万元分で、彼らが現場に到着したのは全て回収された後だった。
予想以上に人が集まったことをいぶかしく思った警官は、ネットの書き込みが理由と判明すると「悪ふざけが過ぎる」と嘆いた。
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