ニュース その他製造 作成日:2013年10月15日_記事番号:T00046411
経済部能源局(エネルギー局)は、来年の太陽光発電設備の設置容量目標を200メガワット(MW)以上に引き上げる計画だ。11月にも目標値を決定し、行政院に承認を求める。設置コストが1キロワット(kW)当たり8万~10万台湾元とすれば、設置容量目標200MWで生産額200億元(約670億円)が見込め、台湾の関連メーカーに大きな商機をもたらす。15日付工商時報が報じた。
能源局は2009年7月の再生能源発展条例(再生エネルギー発展条例)施行後、太陽光発電設備の設置容量目標を毎年設定し、競争入札を実施している。過剰な設備投資が行われて、政府の財政に悪影響が及ぶことを防ぐ狙いだ。
設置容量目標は10年が64MW、11年70MW、12年100MW、13年175MWと年々引き上げている。今年上半期までの累計設置容量は282MWに達した。
重金属汚染エリアの利用検討
能源局関係者は、設置容量目標を設定する際、再生能源発展条例に定めた20年間の設置容量目標3.1ギガワット(GW)、および政府の支出上限952億元を考慮していると指摘した。能源局は、土壌が重金属に汚染され、農耕や居住に適さない広い土地が桃園、台南、屏東などにあるため、太陽光発電用地としての利用を検討している。 太陽光発電設備の設置を開放する場合、20年間の設置容量目標を4GWに引き上げる予定だ。
また、政府による余剰電力買取価格の動向も視野に入れている。来年の買取価格は、国際価格の下落に伴い14~16%下がる見通しだ。買取価格が下落すれば、政府は買い取りを増やすことができる。
優良企業リストを作成
能源局は、太陽光発電モジュール製品の優良企業リストを作成するため、登録申請の受け付けを開始した。能源局が先日公告した「太陽光発電モジュール製品登録作業要綱」に基づき、経済部の認証を受けた機関や実験室で製品を検査し、能源局がその検査報告書を審議した上でリスト入りが決まる。海外でも実績がある茂迪(モテック・インダストリーズ)、英業達(インベンテック)子会社の英懋達光電はリスト入りの呼び声が高い。
優良企業リスト作成は、銀行業界から「ホワイトリスト」の要望を受けたためだ。政府関係者は、リスト作成で業者が融資を受けやすくなると指摘した。また、一般市民が太陽光発電設備を設置する際の業者選定の参考に役立つ。能源局の統計によると、一般市民からの設置申請は昨年が1,156件・設置容量18MW、今年1~8月は905件・11.4MWだった。
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