ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

携帯から119番不通で死亡、威宝が過失認める


ニュース 社会 作成日:2007年12月27日_記事番号:T00004643

携帯から119番不通で死亡、威宝が過失認める


 高雄県鳳山市で25日、心臓発作を起こした52歳の男性の妻が、携帯電話で119番に3回通報したもののつながらず、110番に掛け直して警察を通じて消防局に救急車の手配を要請したが、既に時間がたち男性は死亡してしまった。

 「119番で誰も出なかったことが原因」と訴える妻の求めに応じて警察が捜査したところ、消防局と連絡している中華電信の中継機には男性の携帯電話番号の記録がなく、男性の利用キャリアである威宝電信(ビボテレコム)と中華電信の中継機の間で信号の送信が行われていなかったことが分かった。

 威宝によると、110番と119番の市内通話専用線の番号に変更があったものの、担当者が必要な回線の調整を行っていなかった。このため119番の通信が威宝の中継機でとどまって中華電信に届かず、男性の妻に「誰も電話に出ない」と誤解させてしまったという。同社は過失を認め、謝罪の意思を示している。

 国家通信伝播委員会(NCC)は事故を受けて、域内のあらゆる業者に回線の再点検を求めた。また、威宝は電信法違反で300万台湾元(1,050万円)の罰金が科される見通しだ。