鴻海精密工業はこのほど、大型太陽光発電所向けの架台（ブラケット）に対する米安全規格認証機関、アンダーライターズ・ラボラトリーズ（ＵＬ）による認証を台湾企業で初めて取得した。同社はすでに太陽電池モジュール、電源切替器、接続箱などの部品が認証を取得済みで、今後の太陽光発電分野での事業拡大に役立ちそうだ。16日付蘋果日報が伝えた。
同社の広報担当者は「太陽電池モジュールの小規模な試験生産ラインは受託生産が主体で、顧客の需要に応じ生産を行い、必要は製品認証を満たしている」とした上で、「現時点で新たな投資計画はない」と述べ、太陽光発電分野への追加投資説を否定した。しかし、主要部品の安全認証を相次いで取得したことで、今後、太陽光発電分野に本格参入する足掛かりを築いたと言えそうだ。
証券業界関係者は「今回のＵＬ認証取得で、鴻海が太陽光発電分野で発展していく実力を備えたことが証明されたばかりでなく、高規格で安全性が高い製品で国際市場に進出するのに役立つ」と指摘した。
