軍や警察といった厳しい環境での使用が想定される堅牢型ノートパソコンやタブレット型ＰＣなどを生産する神基科技（ジェタック・テクノロジー）の黄明漢董事長はこのほど、同社が９月に米国連邦政府一般調達局（ＧＳＡ）の合格業者となり、さらにヒューレット・パッカード（ＨＰ）と戦略提携を結んだことを明らかにした。同社は堅牢製品でＨＰの唯一のパートナーとなり、今後企業、政府向けの大規模受注に有利となる見通しだ。16日付工商時報が報じた。
ジェタックのＦ110（左）とＶ110（右）。高い処理速度、高速通信、低消費電力、薄型軽量が特徴で、防振、耐衝撃のために自社開発のグラスファイバーとゴムの複合素材を採用している（同社リリースより）
また黄董事長によると、最近英国でも、軍向け供給が決まった他、薄型軽量の堅牢型タブレットＰＣ新製品ですでに欧米顧客から受注を獲得している。さらに台湾市場にも注力しており、15日には新製品としてタブレットＰＣ「Ｆ110」とノートＰＣ「Ｖ110」を発表した。
なお堅牢型ＰＣの世界市場では現在、パナソニックが60%のトップシェアを持ち、２位に米アイトロニクス、３位にジェタックが続いている。ジェタックの黄承徳総経理は、「薄型軽量の新製品発売や販路の拡大を通じ、来年も出荷20%増を目指し、アイトロニクスを抜いて業界２位に立ちたい」と語った。
