ニュース 社会 作成日:2013年10月17日_記事番号:T00046442
夕日の名所として知られる新北市淡水の漁人碼頭(フィッシャーマンズ・ワーフ)には、高さ100メートルの展望タワー「情人塔(ラバーズタワー)」が設置されており、最上部からは360度の眺望を楽しむことができる。しかし15日夜、このタワーの昇降可能な展望台部分が地上67メートル地点で停止し、利用客8人と従業員1人が約9時間にわたり閉じ込められるというトラブルが発生した。
情人塔は2011年にオープンし、淡水の新ランドマークタワーとして人気を集めている(16日=中央社)
このタワーは同地にある福容大飯店(フーロン・ホテルズ・アンド・リゾーツ)が3億台湾元をかけて敷地内に設置したもので、展望台部分が回転しながらタワーを昇っていく仕組みとなっている。
この展望台に同日午後8時ごろ、カップルや友人同士、同僚同士、家族など8人、および案内役の従業員1人が乗り込んだ。しかし、高度が上がり、美しい夜景が目の前に広がりかけた時、突然、展望台の動きが止まった。従業員が慌ててインターホンで外部に連絡を取ったところ、「強風のため安全を考慮して停止した」との説明が返ってきた。
その後、ホテル側は緊急に手動で展望台を降下させようとしたもののうまくいかず、さらにメンテナンス業者に支援を求めたが、問題を解決することはできなかった。
そしてトラブル発生から約6時間が経過した午前2時ごろ、ホテルはようやく消防隊に支援を求めることを決断し、これを受けてはしご車が到着した。ところがこのはしご車のはしごの高さは最高で50メートルまでしか伸びず、展望台が止まっているところには届かないことが判明。
結局、消防隊員がメンテナンス用のはしごを使い展望台に上り、ロープで利用客を1人1人救助することとなった。
その結果、全員の救助が完了したのは空も白み始めた午前6時ごろとなり、利用客からは「夜景を見に来たのに朝日を見るはめになるところだった」と怒りの声が上がった。
なおホテル側は被害に遭った8人に対し、1万元の見舞金などを送ったが、彼らは「消防隊への通報が遅過ぎる」「危機管理がなっていない」などと語っており、怒りは収まっていないようだ。
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